(ピアリトのちあき先生・りか先生もご参加くださいました。ありがとうございました)
<大学生との出逢い>
きっかけは、ピアリトHPを作成した翌日に大学生から突然連絡があり、「こういう企画をしているのだけどピアノを弾ける場所がないので貸して欲しい」とのことで、快くお引き受けしたことが出逢いのきっかけでした。
一度練習に来た学生達は、なんとも素敵な子達で、とても好印象でしたが、本番はよかったらぜひ遊びに来てください!と言われたので、なんとなく見に行こうかな~と思ったくらいでした。
それから1ヶ月ほど経過したある日・・・そのある日はまさに「みそのばしフェスティバル」当日でした。
フェスティバルのブースでピアノアートをやっている正にその時、そこに突然現れた大学生達。
私のところに来て、「先生!!人が足りないんです!!助けてください!」という話で、私もちあき先生も直ぐにその場でなんとかしてあげなくてはと思ったのでした。
そもそもコンセプトがしっかり作られていて、私の気持ちが動いた原動になりました。
<企画コンセプト>
「挑戦は人生を彩る」300人の声が1つになり視聴者の心を揺さぶるハーモニーを奏でます。
それぞれの挑戦を乗り越えてきた彼らの声は、まさに「挑戦は人生を彩る」というテーマにふさわしいものです。
産業大学が誇る天地館の大屋根広場内にある大階段が舞台です。
学生時代の想い出と感謝の気持ちを歌にこめ、全ての人の心に残る合唱を行います。 というものでした。
学生なのに、本当にしっかりした子達で、私もこのコンセプトに賛同だったので全面協力することを決めました。
そしてそこから2週間、ほぼ仕事をせずに(笑)大学生に協力する形になり、中学校や小学校、私のコミュニティー、知り合いへ掛け合ったり勧誘し、少しでも大学生の思いを叶えてあげたいという気持ちで、(でも私も楽しみながら)奮闘していました。
<合唱指導へ>
私もただの人数集めに留まるつもりでしたが、ふと練習が見たくなり見学に行かせてもらいました。
どんな感じなのかな?学生ってどんなテンションで練習しているんだろう?
どんな子達が歌うんだろう?
そんな気持ちで見届けていると、やはり学生から指導アドバイスが欲しいとのことで色々助言しているうちに、ひろよ先生に指導して欲しいと言われたので、よし私も頼まれたからには引き受けよう♪
(自分からやりましょうか?は言えなかった・・・。学生をおしのけて自分がしゃしゃり出るのも嫌だし、あくまで見守る・・・)
でも必要としてくれたなら全力でやりたいと感じそこから合唱指導が始まります。
と言っても3回のみ。そして当日は合唱練習に参加している20人の主要メンバー+100人の当日参加者。
これを2時間で仕上げなくてはいけません。腕の見せ所!!
結果的に人数は集まらず120数名でしたが、人数に陰りが見えた矢先、学生は途中でコンセプトを変えると言い出しました。
なんと!!! 「色んな人や地域の人と関わるようになって、その人との繋がりや関わり方が大事だと気づきました。
創る課程で素晴らしい経験をさせてもらっているので、人に焦点を当てた作品にします!!」と連絡をくれたのです。
この学生の気づきの早さにも、私のコンサルさんは驚いていました。
今の子達は感度が早くて気づきも早いし方向転換も早い!と。
なるほど、学生達は人間的な魅力だけでなくて、そんな社会にも適した生きる力を持った学生なんだと改めて実感しました。
そして学生と創る合唱作品は本当に素晴らしかったです。
準備から制作までを一緒に見させてもらいましたが、本当に大学生がここまでやれるのか・・・という驚きと感動と、嬉しさと。
本番当日も本当に色々な方が参加してくれましたが、保育園児から小学生、中学生、高校生、大学生、社会人が一丸となって素晴らしい合唱をすることが出来ました。
私がお誘いしたメンバーはみんな「またやりたい!こんな機会があったらまた誘ってください!」とみんな口を揃えて言ってくれて、学生も本当に喜んでくれて、素晴らしい経験と素晴らしいことを成し遂げたと終わってから気づきました。
スタートする時、やっている時は特にそこまで感じていなかったことが、終わってみるととても大きなことを成し遂げたことに気づいたのです。
人の心に残るものを皆で創ったんだ!これはどんなお金持ちでも、どんなスキルを持っていても、どんな素晴らしいステータスでも、叶えたくても叶えられません。
人を大事にする人間力、出逢いをつかむ力、熱い想いがなければこの企画が成功するこはなかったのかもしれないですね。
それが、ふるーる音楽教室が大事にする、育てていきたい、子ども達の生きる力なのです。子ども達だけではありません、もちろん大人も、ピアリトメンバーもです。
今回はふとした事がきっかけでしたが、社会・地域貢献に繋がったのかなと思います。
私の心にも学生の心にも、そして参加して下さった方の心にずっと残るそんな素敵な時間を創り出すことが出来ました。
仕事は大事ですし、生きるために必要です。でも、お金にもならないそんな活動が、この社会を、そして明るい未来を創っているのです。
がんばり過ぎて視野が狭くなっていたとしたら、ちょっと力を抜いて社会で何ができるか?自分のすることで人が喜んでくれることはないか?を少し探してみたり、見つけてみませんか?
そういった時間や活動も生きる上でとても大切なことですし、それを見つけると自分の生涯の生きがいが見つかるような気がします。
<合唱動画放送>
長くなりましたが、1月16日に今回の「三百声一音」の作品が完成するようです。メイキングから全て収録されると思うのでよろしければご覧ください。またシェアさせていただきます。
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